こんにちは。ウクレレ講師のハルです。
みなさん、ウクレレ弾いてますか?
(まだ持ってないよ~って人は、【はじめてのウクレレ】選び方で気をつけるべき3つのポイントとは?【初心者におすすめのウクレレ3選も紹介】へ)
「ウクレレの楽譜ってなんかいろいろあるみたいだけど、どれ買えば良いの?」
こういった疑問を持っておられる方もいるんじゃないかなと思います。
ということで今回は、
というテーマで書いていきたいと思います。
✔︎書いてる人
ウクレレ歴10年、講師歴8年。
これまでに累計500人、現在も100人以上の生徒に教えています。
また、レッスンの時には、それぞれの生徒さんにあった楽譜や教則本なども紹介してます。
✔︎この記事は、
「ウクレレ始めたいけど、どの楽譜買えばいいんだろう?」
「楽譜の種類がいろいろあり過ぎてどれを買えばいいかわからない。」
という方向けに書いています。
この記事を読むと、”あなたが買うべきウクレレの楽譜”がわかると思います。
それではさっそくやっていきます!
楽譜の種類
初心者の方が楽器屋さんのウクレレ楽譜コーナーへ行くと、
「うわ、なんかたくさん楽譜があってよくわからない。。」
ってなると思います。
今回、ウクレレの楽譜を大きく6種類に分けてみました。順番に見ていきましょう。
歌詞+コード(弾き語り)
歌の歌詞とコードの押さえ方が書いてあるという楽譜です。歌を歌いながら、ウクレレで伴奏するための楽譜ですね。(=弾き語り)
初心者の方がつまづきやすい音符が一切ないので、最初に手に取りやすいと思いますが、小節が書いていないものだと、それぞれのコードをどのくらいの長さ弾くのかがわからないというデメリットもあります。
メリット
・楽譜に抵抗がある人でも手に取りやすい。
・歌いながら弾くと楽しい。
デメリット
・小節の書いていないものだと、コードをどのくらいの長さ弾くのかわからない。
・歌を聴いて覚えていないと、弾き語りにならない。
こちらは小節も書いてあるのでおすすめ!
歌のメロディー+コード(弾き語り)
先程の”歌詞+コード”の歌の部分のメロディーが音符で書いてある楽譜です。こちらは小節が書いてあるので、コードをどのくらいの長さ弾くかがわかります。歌のメロディーがわからない場合でも、音符が読めれば確認することもできます。弾き語りをするなら、この種類の楽譜を買っておけば間違いないですが、しいてデメリットをあげるなら、”歌詞+コード”のものより、ページ数をとってしまうところでしょうか。
メリット
・コードをどのくらいの長さ弾くのかも書いてある。
・歌のメロディーがわからなくても、音符が読めれば確認することができる。
・歌いながら弾くと楽しい。
デメリット
・音符に抵抗があると、混乱する場合がある。
・ページ数が増える。
ソロウクレレ
”ソロウクレレ”というのは、歌なしで”メロディーとコード”をウクレレ1本で演奏するスタイルです。弾き語りのように、コードのみを演奏するのに比べると、難易度は上がりますが、ウクレレ特有の優しい音色で奏でるメロディーが心地よいです。基本的にはアルペジオのように、右手の指を1本1本使って演奏することが多いですが、最近は”ジャカソロ”というストロークで”ジャカジャカ”と弾きながら、メロディーも入れていくというスタイルも人気です。
メリット
・歌わなくても曲として聴こえる。
・弾けると”上級者感”を出せる。
デメリット
・弾き語りよりは難しい。
アーティストのコピー譜
これまで紹介したものは基本的に、”既存の曲をウクレレ用にアレンジ”したというものでしたが、こちらはそもそもウクレレを弾いているアーティストの弾き方や曲をコピーした譜面です。
当然アーティストによって難易度は変わってきますが、元になっている音源があると思うので、それを聴いて参考にすることができます。「このアーティストの曲が弾きたい!」というものがあれば、こちらがおすすめです。またこういった本は、楽譜だけでなくそのアーティストの情報(使用楽器やインタビュー記事など)も載っていたりするので、ファン必見です。
メリット
・憧れのアーティストと同じ曲が弾ける。
・アーティストの情報も知れる。
デメリット
・アーティストによるが、基本的にウクレレのプロが弾いている楽譜なので、難しい。
教則本
構え方やチューニングのやり方、コードの押さえ方からリズムの弾き方など、はじめてウクレレを持つ方でも順番に練習していけば、ウクレレの弾き方が一通りわかるような構成になっています。曲が少し載っているものもあります。
メリット
・はじめてでも順番に書いてあってわかりやすい。
・ウクレレの弾き方が一通りわかる。
デメリット
・基本的に”練習”という感じなので、あまり面白くない。(楽しめる人は問題なし)
コードブック
文字通り、”コードが載っている本”です。コードの押さえ方がたくさん載っています。押さえ方がわからないコードが出てきたときに”サッと”調べるのに便利です。しかし、これだけでは何か曲が弾けたりするわけではないので、”コードの辞書”として使う本になります。
メリット
・あらゆるコードの押さえ方がわかる。
デメリット
・これだけでは曲が弾けるようにならない。
最初は教則本から?
レッスンをしていると、時々「まずは教則本を1冊全部弾けるようにしてから曲をやった方が良いですか?」みたいな質問を受けることがあります。
僕のおすすめは、”教則本は辞書のように使う”というのがおすすめです。
確かに教則本に書いてあることを一通りできるようになれば、曲を弾くのも楽にはなると思います。とはいえ、あくまで練習のフレーズがほとんどなので、あまり楽しくはないかもしれません。(もちろん教則本を楽しめる人はそのまま続けて問題なしです。)
なので、僕の考えとしては、まず教則本の最初の方で構え方、チューニングの仕方、基本的な楽譜の読み方くらいまでを学び、(おそらく本の最初の2割くらい)あとはお好きな曲集で、好きな曲をやっていって、「うーん、なんか弾けないな。」と思ったら、”教則本でやり方を調べて、基礎から練習してみる”というのが良いかと思います。
ウクレレ楽譜の手順
1.”教則本”で、構え方、チューニングの仕方、基本的な楽譜の読み方のあたりを学ぶ。
2.自分が好きな曲が載っている”弾き語り系の楽譜”で好きな曲を弾いてみる。
3.もし難しかったら、その曲よりもコードが少ない曲を選ぶか、”教則本”でやり方を基礎から学ぶ。
4.もう一度”弾き語り系の楽譜”に挑戦する。
5.2.~4.を繰り返し、いろんな曲を弾き語りをできるようにする。(目安としては10曲ほど)
6.”ソロウクレレ”や”アーティストのコピー”をしたい場合はこのあたりからやっていくとスムーズかと。(ここでも難しい場合は”教則本”でやり方を調べる。)
楽譜選びのポイント
本のサイズ、文字のサイズが大きい
→意外と重要です。見やすい方が練習もスムーズに進みます。ウクレレで両手を使うだけでも大変なので、なるべくそういったところで、ストレスを減らしましょう。
なるべく薄い本を選ぶ
→なるべく薄い本で進めていけば、1冊終わるのも早いので、”達成感が得られやすい”と思います。また、薄い本の方が、開いた時に勝手に閉じにくいので、スムーズに練習できます。
見開き1ページにアレンジされている
→こちらも”達成感が得られやすい”というのと、弾いている途中でページをめくるというのは意外とストレスです。(ウクレレで両手が塞がっているので。)
ウクレレ用の楽譜だと手軽さも兼ねて、結構見開きで完結しているものも多いです。
CDやDVDなどの資料が付いている
→CDやDVDなどの音源や映像を参考にすることができると、完成のイメージが掴みやすくなると思うので、それらが付いている本はおすすめです。最近はYouTubeなど、ネットで見れる(聴ける)ものもあります。
個人的には移動中などに、教則本に付いているCDを聴いて「お、なんか今のカッコイイ!」みたいなのがあったら、メモしておいて、家に帰ったら、本で確認して練習するというのをやっています。
最後に
いかがでしょうか?「これだ!」という1冊を見つけていただけたでしょうか?
ここまで紹介しておいてなんですが、正直僕自身、「楽譜は買ったけど、全然弾かなかったなー。」というものもたくさんあります。(例えば、たくさん入った曲集だけど1曲しか弾かなかったりとか)
ここで紹介した楽譜は1ページから最後までやるというよりは、好きなところや必要なところだけどんどんつまみ食いしていくのが良いと思います。
日本人は真面目な方が多いので、「せっかく買った1冊だから、最初から最後まで全て理解しよう。」みたいに考えている方も多いと思います。しかし、ほとんどの場合、途中で飽きてしまって、”そもそもウクレレも弾かなくなってしまう”ことも少なくないです。
なので、楽譜や教則本は「これ楽しそう!タメになりそう!」と思ったら、迷わずに買って、とりあえず”1ページでも良いから弾いてみる”というのが実は上達への1番近道だったりするのかもしれません。
たとえ1ページしか弾かなくても、何もしないよりは確実に1歩進んでいるので、そのことは気にせず、目の前の興味あるものをどんどん吸収していきましょう。
というわけで今回は以上です。
最後まで読んで頂いてありがとうございました!
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