こんにちは、ハルです。
僕はギターのレッスンをしているんですが、そんな中でいつも生徒さんからいろいろなことを教えてもらっています。
年齢、職業、男女、、様々な方々の中で勉強になることがとても多い環境に、いつもありがたいなーと思っています。
そんなある日、とある生徒さんに
「最近流行っている曲って何かあります?」
と聞いてみたら、
「”夜に駆ける”っていう曲が流行ってますよ!」
と教えてもらったので、聴いてみました。
「おーなるほど、いい曲。カッコいい。しかもギターの練習にも良さそう。」
はい、というわけで今回は
【ギター初心者向け】”夜に駆ける”で覚える、Fコードの5つのコツとは?【どうしても難しい人のための裏ワザあり】
です。
「最初に覚えるべき4つのコード」は覚えたから、そろそろ新しいコードにも挑戦してみようかなという人
「”夜に駆ける”を弾いてみたいけど、コードがわからない。。」
「”Fコード”がうまく鳴らせない。。」
「コードはそれなりに覚えたけど、まだ曲に合わせて弾いた事ない。。」
そんなあなたに向けて書いています。
✔︎本記事のテーマ
”夜に駆ける”最初の部分が弾ける!
✔︎記事の信頼性
記事を書いている僕は、ギター講師歴8年ほど。
これまでに累計500人、現在も100人以上の生徒にギターを教えています。
✔︎本記事は、「とりあえず基本のコードは覚えたけど、このあとどうすればいいの?」という人向けに書いています。
この記事では曲の冒頭部分だけの解説になります。
「なんかギターって思ったより簡単に弾けそう!」と、
“曲を弾けた!”というきっかけにしてもらえたら嬉しいです。僕も始めて曲が弾けてからはギターがどんどん楽しくなってきて、(といっても僕も最初は曲の一部分だけでしたが)それから”とりあえず今弾けるコードで弾ける曲は全部弾いてやるー!”みたいな感じでレパートリーを増やしていきました。なんとなく”最近の曲=難しい”みたいに思っている初心者の方も多いと思うので、まずは”できた!”ということを感じてもらえたら嬉しいです。
それでは、さっそく見ていきましょう。
カポを準備する
この曲はカポを使用します。カポというのはこのようにギターに取り付けて、弦を押さえておくためのアイテムです。
付けるとこんな感じ
曲によって付ける位置は異なりますが、”夜に駆ける”の場合は3フレットにつけます。
あとカポを付けたら、カポを付けた次のフレットから1フレット、2フレット、、と数えることになります。(ここでは3フレットにカポを付けているので、付ける前の4フレットにあたるところを”1フレット”と数える。)カポを付けたよりも左側を押さえるということはありません。
「カポまだ持ってないんだけど、どれ買えばいいの?」
という方。僕はこちらを使っています。
いろんなタイプがありますが、これか
これもおすすめ
曲の全体像を把握する
カポの準備ができたところで、次は曲の全体像を見ていきましょう。
この曲は最初の部分が2回繰り返しのようになっていて、(歌詞は青字が1回目、赤字が2回目)2回目は”Am7”のところで終わります。(Cは弾かない。)
曲を練習していく上で、最初に全体像を把握していくことは、とても大切です。
(ここでは曲の最初の部分のみですが、曲を1曲通して弾くような場合でもザッとで良いので、まずは楽譜全体を眺めてみましょう。)
今回のメイントピックである”Fコード”以外ににも新しいコードが2つかあるので、軽く解説します。(今までにやったコードはこちら)
Am7
人差し指と中指で押さえます。前にやった“C”から薬指を離したコードと覚えると覚えやすいかと思います。
E7
パッと見ると、”Am7″とよく似ていますが、こちらはそれぞれの押さえるポジションが1つずつ下(実際に構えた時は上)になっています。
覚え方としては、”Em7″に3弦1フレットを追加したと考えるのが良いと思います。
(※「あれ?なんかコード違くない?」って思った方:あえて原曲と少しコードを変えていますが、この記事の目的は、なるべく簡単に”夜に駆ける”を弾くということなので、ご了承ください。曲の雰囲気には合っているので、パッと聴いた感じはそこまで違和感はないと思います。)
いよいよFの押さえ方
さて、いよいよ今回のメイントピック”Fコードの押さえ方”です。まずはダイアグラムを見ていきましょう。
1フレットの部分が●ではなく、長い棒状になっているのがわかるでしょうか?この部分は人差し指1本で全ての弦を押さえます。(実際には3.4.5弦は残りの指で押さえているので、1.2.6弦を押さえていることになるのですが、全部押さえるくらいのつもりでギュッと押さえます。)
こんな感じです。
このように2本以上の弦を1本の指でまとめて押さえることを“セーハ”といいます。このセーハが初心者にとって壁になってくるかと思います。
このセーハのコツも含め、Fコードをきれいに鳴らすためには”5つのコツ”があります。
次からはそのコツを1つずつ解説します。
1.人差し指は親指側の側面で押さえる
この写真を見てみてください。
人差し指を親指側の側面で横にして押さえているのがわかるでしょうか?
このように人差し指は手のひらの面ではなく、側面で押さえます。
「なんでそうするの?」
なぜかというと、手のひら側で押さえてしまうと、指が曲がってしまい、弦との間に隙間ができてしまうんですね。
一方、側面で押さえるとその心配はありません。(指は横方向には曲がらないので)
指は少し曲げて、アーチ状にします。
2.親指はネックの真ん中
コードを押さえていく上で、表側にある指(人、中、薬、小)はもちろん、ネックの裏側にある親指の位置も重要です。
Fの場合は、ネックの真ん中あたりに持っていきます。
このようにすると、しっかりと人差し指が6弦まで届き、押さえられるようになるかと思います。
3.手のひらは、なるべくギターから離れるようにする。
これは基本的にどんなコードでもそうですが、ネックの下側にある手のひらは、なるべくギターから離れるようにします。ここがくっついてしまったりすると、指に力が入りづらくなってしまします。
最初は手のひらがネックから離れていると無意識に不安な感じがして付けたくなります。意識的に離していくようにしましょう。
4.鳴っていないのは、6弦? それとも1、2弦?
コードを押さえたら6弦から1弦へ向かって、1本1本きれいに鳴っているか確認してみましょう。(これはFコードに限らず、どんなコードでもですね。)
Fコードの場合、その時によくあるのが、
Aさん「6弦~3弦は鳴るんだけど、1、2弦が鳴らないんだよな~」
という人と
Bさん「1、2弦は鳴るけど、6弦が鳴らないのよ~」
という人がいるかと思います。
まずAさんのような場合は、1、2弦をより強く人差し指の付け根あたりで押さなくてはならないので、そこを意識しつつ、ひじを後ろに引くような感じで、ギュッと押さえてみて下さい。指だけでなく、腕全体でコードを押さえるという感じです。
Bさんのような場合は、人差し指の先の力が抜けてしまっているので、特に指先に意識を集中して、ギュッと押さえていきましょう。
5.とにかく力は思いっっっっきり入れる
はい、”っ”をたくさん入れて強調しておきましたが、ここが1番重要です。
とにかく思いっきり指、腕、更には全身に力を込めるくらいの気持ちで、ギュッと押さえて下さい。
「え、プロの人とかそんなに力入れてるように見えないんだけど。。」
こういったことを言われることがよくあります。
ですが、初心者の方の場合、基本的にギターのコードを押さえる力というのは備わっていない場合がほとんどです。(僕の体感的に100人中2、3人くらい)おそらく思いっきり押さえても足りません。(音が鳴らない)
最初は鳴らないのが当然なので、それでも根気よく思いっきり押さえ続けて練習していくことによって、だんだんと力がついてきて、ある日突然音がなるようになります。(その日が来るまであきらめずに頑張ろう!)
右手はジャーンでOK
ここまでFコードの押さえ方の”5つのコツ”について見てきました。
最後に右手の弾き方ですが、この曲の最初の部分はとりあえず”ジャーン”と1つのコードにつき1回ずつ弾いていけばOKです。タイミングは歌詞を参考に、曲もよく聴いてみて下さい。
この時点で「コードを見ながら弾けたよ!」って方は、曲に合わせて弾いてみてください。(結構テンポが速いので、難しかった人はもう1度ゆっくりから練習しましょう。)
曲に合わせられると、「おー!合わせて弾くって楽しい!」ってなるはず。
曲の全体像をもう1度確認したい方はこちら
どうしても難しい人のための裏ワザ
「たくさん練習しないと弾けないのはわかってるけど、もう指痛いし無理です。。私にはギター向いてないです。。」という方。
諦めるのは、まだ早いです。
実はコードの押さえ方というのは、1つだけではなく、いくつか種類があります。
Fコードでもこのような押さえ方もあります。
これらは3つとも”Fコード”です。「どうしても難しい。。」という方は、このどれかでも大丈夫です。(実際プロの方でもこの押さえ方で弾いている方もいます。)
できないことに挑戦して出来るように練習することはとても大切ですが、とはいえそこで挫折してギターを諦めてしまうのは本末転倒です。
あくまで”ギターを楽しむため”に練習しているはずなので、どうしても難しい時はこのような簡単になる方法もどんどん取り入れていきましょう。
さいごに
いかがでしょうか?”夜を駆ける”の最初の部分、弾けたでしょうか?
今回の”Fコード”は僕もかなり苦戦して、まともに音が鳴るまで1年くらいは練習していたと思います。(レッスンで生徒さんを見ていると「みんなよくそんなにすぐできるなー」と思います。)
やり方やコツはできる限りお伝えしたつもりですが、これを読んで「なるほど、そういうことね~」と、いきなりきれいに鳴らせる人は100人中2、3人くらいだと思います。
ですが、毎日コツコツと練習していけば、必ずきれいにFコードが鳴らせるようになります。(もちろん”5つのコツ”をしっかりと気をつけて下さいね。)
まずは毎日1回でもいいので、コツコツと積み重ねていくことが、上達への最短ルートです。
というわけで今回は以上です。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
P.S.「続きも弾いてみたい!」という方は楽譜も販売されているようなので、見てみてください。
コメント