これから”アコギ”始めたいなーと思っている人

「これからアコギ始めたいと思ってるけど、いろいろ種類がありすぎてどれを買えばいいのかわからない。。」
「大体いくらくらいのギターを買えばいいんだろう?」
こういった疑問に答えます。
✔︎この記事のテーマ
✔︎書いている人→ギター&ウクレレ講師ハル
この記事を書いている僕はギターの講師をして8年ほど。
これまでに累計500人、現在も100人以上の生徒にギターを教えています。
ちなみにアコギは”押尾コータロー”に憧れてはじめました。
✔︎この記事は、「アコギを始めたいんだけど、どれを買えばいいかわからない」と思っている方に向けて書いています。
記事を読むことにより、最初に買うべき1本がわかると思います。
それでは、さっそくみていきましょう。
初心者のアコギ選びで押さえるべき4つのポイント
押さえるべきポイントは4つです。
この順番で考えると、決めやすいと思います。
・見た目
・価格
・ボデイーの大きさとネックの厚さ
・音
上記のとおりです。順番に解説します。
見た目
なんといっても、これが最も重要です。
好みは人それぞれあると思いますが、
「このギターだったらずっと触っていたい。。」
と思えるような見た目のギターが良いです。
”こんまりさん”的に言えば、”ときめくギター”といった感じでしょうか。
これが1番重要です。
価格
僕の結論としては、”可能な限り高いギターを買う”というのが、良いと思います。
迷わず、1万円のギターを選ぶのならいいですが、
「1万円のギターと3万円のギターどっちにしようかな。。」
みたいなこともあるんじゃないかと思います。
その場合は”3万円のギター”を選んでおいた方が後悔がないと思います。
もちろん値段が全てではないですが、高いギターの方が弾きやすいですし、音も当然良いです。
また、最初にお金をかけておけば、「せっかくいいギター買ったし、たくさん弾こう(練習しよう)」という気になりやすいと思います。
最悪、ギターをやめたとしても、高いギターであればそれなりに値段もついて売ることもできます。(ちなみに僕が15年ほど前に買った、当時8万円くらいのギターでも2年くらい前に売って、1万円で売れました。)
とはいえ、予算の都合は人それぞれあると思います。
でも、せっかく「これからギター頑張っていこう」と思っているのであれば、最低でも3万円台のものは選んでもらえると良いかと思います。
それ以下のものは同じギターでもバラつきがあったり(個体差)、作りもあまり丁寧ではなかったりします。中には良いものもあるかもしれませんが、目利きのできない初心者にはあまりおすすめできません。
よくレッスンで大学生くらいの生徒さんに、
「いいギター買いたいけど、3万円は高い。。」
みたいなことを言われた時は、
「今急いで安い(弾きにくい)ギターを買うよりは、1ヶ月バイトして、3万円のギターを買ったほうが、上達は速いよ!」と言っています。
せっかくレッスンにお金を払って、上達スピードを上げているのに、そこをケチって弾きにくいギターを買ってしまうと、上達スピードは下がってしまいます。
大人の方は、いきなり”30万円”のものを買わなくても良いですが、できれば10万円前後のものを買ったほうが、コスパは良いと思います。
ボディーの大きさとネックの厚さ
この項目はあえて2つまとめました。”実際にギターを触って欲しい”という観点からです。
アコギの場合、特にボディーの大きさがものによってかなり異なります。大きく分けると3種類に分けられると思います。

大きさは、”構えやすさ”(持ちやすさ)を意識して選ぶのが良いと思います。
「弾けないのに恥ずかしい。。」
と思うかもしれませんが、楽器店で実際にギターを構えてみましょう。(最初はみんな弾けないから大丈夫!)
個人的にはパワフルな”ドレッドノートサイズ”が好きですが、大きなボディーは少し弾きにくいと感じる人もいると思います。
もし迷ったら、とりあえず少し小さめの”フォークサイズ”がおすすめです。
お子さんの場合は、”ミニギター”が良いかと思います。
また、ネックの厚さ(太さ)もギターによって変わってきます。コードを押さえられるようにならないとよくわからないと思うので、なんとなく違いがわかれば大丈夫です。基本的には薄いものの方が押さえやすいかと思います。
音
音に関しては、ぶっちゃけ僕がはじめてギターを買った時は違いが全くわかりませんでした。
このような方はあまり気にしなくても大丈夫です。
「はじめてで弾けないよ。。」と不安な方もいると思いますが、実際に楽器店に行くと大抵の店員さんは頼むと喜んで弾いてくれます。
正直に、
「はじめてでまだ弾けないんですけど、音を聴き比べたいです。」
とお願いしてみましょう。
「なんとなくこっちが好きかも」という感じがあったらそれを大切にしましょう。
その他ポイント
選ぶ時にポイントになるところは他にもありますが、ぶっちゃけ最初はここはあまり意識しなくて良いと思います。念のため書いておきますので、気になる方は調べたり、店員さんに聞いてみてください。
・個体差
→スーパーで野菜を買うときに1つ1つ違うように、同じメーカーの同じモデルでも微妙に違います。「絶対これ!」っていうのがあれば比べても良いですが、それよりは違うモデルと比べた方が違いはわかりやすいかも。
・クラシックギター(ナイロン弦のギター)
→パッと見似ているが、よく見ると弦が透明なナイロンでできているギターがあります。基本的にJ-popなどで使われているギターはこちらのタイプではないので、(もちろん使ってる人もいるけど)これは選択肢に入れなくても良いかと。もちろん試しに弾いてみて気に入ればアリ。
・アコギかエレアコか
→ぱっと見は普通のアコギに見えるけど、ボディーの中にマイクが入っていて、アンプ(スピーカー)に繋げられるアコギがあります。それが”エレアコ”です。(横に機械がついていたりします)
「いつかライブがしてみたい」とかだったら、エレアコにするのもアリだけど、無理にこっちにする必要はない。もちろん「見た目がかっこいい」とか気に入ればOK。ちなみに普通のアコギを買っても後から付けることもできます。
・木材
→木材によって、見た目や音、耐久性などが変わってきます。とはいえ最初は「この木材は〇〇みたいな特徴で、、」とか覚えなくても大丈夫。
・作り(単板・合板など)
→単板だと鳴りは良いけど高い。合板だと鳴りはまあまあだけど安い。他にもいろいろあるけど、ここも最初は無理に覚えなくて大丈夫。
ちなみに僕が高校生の時に最初に買ったアコギは、当時憧れていた”押尾コータロー”がメインえ使っていたのと同じ、”ドレッドノートサイズ”のものでした。押尾コータローは”グレーベン”というメーカーのギターを使っているのですが、高校生の僕には高すぎて買えませんでした。。
初心者のギターを選び(試奏)のおすすめの手順
上記のポイントを踏まえて、このような手順で選ぶと良いかと思います。
【試奏の手順】
手順1:見た目、価格で3本くらいのギターにしぼる。
手順2:店員さんに「これからギター始めたくて、このギターが気になってるんですけど。。」と声をかける。
手順3:可能であれば、選んだ価格帯より高いギター、安いギターも用意してもらう。
手順4:店員さん弾いてもらってどんな音か確認する。(違いがよくわからなければそれでOK)
手順5:実際にギターを持ってみて、なんとなく弾いてみる。(弾く真似でOK/店員さんに聞けば、簡単なコードとか教えてもらえるかも。)
ダメなパターンとしては、
・楽器屋さんに行って試奏もせずにいきなり買ってしまう。
・試奏を1本しかしない。
・実際に構えてみない。
最初は弾けないし、勇気がいると思いますが、店員さんは初めてギターを買いに来る人をいつも見ていますし、誰でも最初は、はじめてです。
正直に、
「初めてなんですけど。。」
と言えばきっと優しく教えてくれるはず。
ちょっと話は逸れますが、それで教えてくれないような店員さんだったら、違うお店か違う店員さんから買いましょう。ギターは買ったあとも、なにかと楽器屋さんに通うことになります。(楽譜を買ったり、弦を交換したり、調整をしたり)なので、最初に買う店員さんとのやり取りも少しだけ意識しておきましょう。
おすすめのアコギ紹介
5万円前後
”YAMAHA(ヤマハ)FG830/FS830”
このあたりの価格帯だと、ヤマハのギターはバラつきが少なくておすすめです。
ネックの太さなどの作りも標準的で最初の1本として良いと思います。
またカラーバリエーションもあります。
”FG830”はドレッドノート、”FS830”は少し小さめのフォークサイズです。
”ZEMAITIS(ゼマイティス)エレクトリック アコースティックギター グランドオーディトリアム CAG-100FW-E”
ZEMAITIS(ゼマイティス)はお花のようなサウンドホールと、ヒゲのようなブリッジののデザインがかわいいです。ボディーの大きさは小さめで弾きやすい、フォークサイズ。(同タイプのドレッドノートもあります。)
特殊な加工がされていて、耐久性も高いです。
また“エレアコ”なので、アンプに繋いでライブでも使用できます。
10万円前後
”Taylor(テイラー)Academy 10/Academy 12”(個人的にイチオシ◎)
この価格帯ではこちらが特におすすめです。価格と弾きやすさのバランスも良く、実際に「どれ買えばいいか、わからない」という生徒さんにはこちらをおすすめしています。
アカデミー・シリーズは「ビギナーの方が途中でギターをやめてしまわないよう」ストレスなく楽しく弾いてもらうえる理想のフルサイズ・ギターとして開発されました。(公式サイトより引用)
なので、めちゃめちゃ弾きやすいです。特にアコギでボディーにアームレストがついているタイプは珍しいです。(構えたときに右手がくるあたりが削られている→抱えやすい)
”Academy 10”はドレッドノート、”Academy 12”は小さめの”フォークサイズ”です。それぞれピックアップの入った”エレアコタイプ”のものもあります。
K.YAIRI(ヤイリ)RF-65 RB
ヘッドにかわいいエンジェルマークが描かれているシリーズ。ネックが細めでボディーも小さいので、手が小さい方や女性でも弾きやすく、おすすめです。見た目もかわいいですね。
30万円前後
このあたりの価格帯になってくると、完全にプロの方も使っているようなモデルになってきます。
Martin(マーティン)アコースティックギター Standard Series D-28 Natural
”THE アコギ”といった大定番モデル。初代は1931年に製造され、90年近く愛され続けています。音のバランス、ドレッドノートのパワフルなサウンドが特徴です。
・押尾コータロー
・スピッツ(草野マサムネ)
・Mr.Children(桜井和寿)
・back number(清水依与吏)
・秦基博
・山本彩
・YUI
など多くのプロミュージシャンが愛用しています。
Gibson(ギブソン)J-45 Standard 2019 VS ギブソン アコースティックギター アコギ J45
上記の”マーティン”か”ギブソン”かと言われる、こちらもアコギの大定番です。
”マーティン”が優等生だとすると、”ギブソン”はちょいワルのワイルドなサウンドというイメージです。その乾いた音は歌によく合います。
・ゆず(北川悠仁)
・コブクロ(小渕健太郎)
・RADWIMPS(野田洋次郎)
・BUMP OF CHICKEN(藤原 基央)
・SEKAI NO OWARI(Nakajin)
・Mr.Children(桜井和寿)
・back number(清水依与吏)
・miwa
・星野源
・福山雅治
・山崎まさよし
・斉藤和義
・秦基博
などの本当に多くのプロミュージシャンが使用しています。
Taylor(テイラー)314ce V-Class
個人的にテイラー推しなので、こちらの価格帯にも1本入れています。
こちらは”カッタウェイ”(ボディー右上が削れている→高いポジションが弾きやすい)のエレアコです。構えやすいボディーとパワフルなサウンドを兼ねそなえたモデルと言えるでしょう。
弾き語りでも、ソロギターでもどちらもいける幅広いギターだと思います。
Maton(メイトン) EBG808
こちらは最近よく見かけるようになってきたオーストラリアのブランドです。オーストラリア産ならではの木材が使われており、鳴りもとても良く、ボディーも小ぶりで弾きやすいです。
メイトンは、秦基博がシグネイチャーモデルを作ったことでも有名になりました。
小柄な女性やお子さんにもおすすめ”ミニギター”
1万円前後
YAMAHA(ヤマハ)JR2
低価格帯でのヤマハの品質はやはり高いです。(今回は紹介していませんが、もちろん高価格帯のものも良いです。)
とはいえ、やはりミニギターなので、どうしてもチューニングが狂いやすかったりするので、そのあたりを割り切って使うという感じだと思います。そこも”かわいい”と思える人にはおすすめ。
5万円前後
MARTIN(マーティン )/ LX1R
アコギの代名詞”マーティン”のミニギターです。作りもしっかりとしていて、ミニギターとしては、音量もしっかりと出ます。チューニングも比較的狂いにくいです。
10万円前後
Taylor Guitars(テイラー)/ GS Mini Mahogany
上記のいわゆる”ミニギター”よりは少し大きめですが、こちらのカテゴリーに入れました。ここで紹介してきたミニギターと通常のギターの中間のサイズといった感じです。
それなりの値段はしますが、弾きやすさ、音の良さどちらも良いです。しっかりと上達したい女性やお子さんにもぴったりです。
一緒に買いたいもの
これはまた別記事にまとめます。(まとめたらこっちにもリンク貼りますね。)
最後に
いかがでしょうか?はじめてのギター選びはとてもワクワクしますよね!
こちらで紹介したおすすめギターはあくまで僕が実際に”弾いたことがあるもの”を紹介しているだけなので、他にもいろいろなブランドのもっと良いギターもあるかもしれません。
なので、まずはこの記事を参考に、実際に楽器屋さんに足を運んでみましょう。
勇気を出して店員さんに話しかけることからあなたのギター人生はスタートします。
ちなみに僕は今は”キャッツアイ”というメーカーのドレッドノートサイズのギターを使っています。大きいボディーのパワフルなサウンドが気に入っています。
あなたにもお気に入りの1本が見つかることを祈っています!
というわけで、今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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