こんにちは。ハルです。
ギターの講師をして、今月でちょうど丸8年になりました。
これまでに累計500人、現在も100人以上の生徒にギターを教えています。
職業柄、僕は毎日のようにたくさんの質問を受けます。
そんな中で、
「この人は質問の仕方が上手いな!」
と思うことがあったりします。
というわけで今回は、
というテーマで書いていきたいと思います。
✔︎本記事を読むと、
質問には2種類ある
まず、質問にはいろんな種類があると思いますが、生徒さんからよく受ける質問は大きく2つに分かれます。
(例:この部分はどう弾きますか?)
確認するための質問
(例:この部分の弾き方はこれであっていますか?)
本記事でいう”質問”は上記のようなものを指します。
良い質問とは?
「質問に良いも悪いもあるの?」と思う方もいるかもしれませんが、僕が思う”良い質問”とは、ずばり、”自分の疑問が的確に解決される質問”だと思います。
「なんだ、当たり前じゃん。でも的確に解決されるかなんて、答える相手によるじゃん」
たしかにそうですね、次からは”良い質問”をするための3つのコツを解説していきます。
”良い質問”をするための3つのコツ
質問する相手を見極める
まずはじめに、”誰に質問するのか?”ということは、非常に大切です。
先ほどの「答える相手によるじゃん。」というのは、まさにその通りで、そもそも回答を持っていない人に質問しても、疑問は解決されません。
僕が時々頂く質問で、「〇〇の楽譜って売ってますか?」みたいな質問。真正面から回答するなら、「僕は楽譜屋さんじゃないからわかりません」ということになります。
僕に聞きたくなる気持ちもわかりますし、できる限りは答えようとは思っていますが、正直僕もググるしかないです笑
どういう答えが欲しいのか明確にしておく
”答えがわからないから質問をしている”というのはわかりますが、とはいえ、ある程度自分でどういう答えが欲しいのか明確でないことを質問されると、回答にも困ります。
例えば、「次は何の曲を弾けばいいですか?」とか「この次は何の練習をすればいいですか?」みたいな質問です。一見すると悪くないような気がしますが、これにこちらが安易に回答すると、「え、その曲知らないから知っている曲が良いです。」とか「いや、そういうのは別に弾きたくないです。」とかなります笑
この場合、どうすれば”明確”になるかというと、「”曲No.1”と”曲No.2”どちらが初めてやる曲としては良いですか?」とか「〇〇という曲を弾きたいんですけど、私にはどんな練習が必要ですか?」みたいな質問の仕方にすると、的確に答えられるんじゃないかと思います。
ちなみにこのような質問を頂いた場合は、僕は「〇〇さんは何の曲弾きたいの?」とか「〇〇さんは何のために練習してるんですか?」と、そのまま返して、相手に考えてもらう質問(←最初に定義した以外の質問のパターン)をします。
回答にかけて欲しい時間を伝える
これは1つ前の項目とも少し似ていますが、”回答にかけて欲しい時間も明確にしておく”ということですね。
例えば、「昔の音楽について教えて下さい。」みたいな質問は、どのくらいの時間で回答すれば良いかわからないと、何時間でも話せてしまいます笑
具体的に時間を伝えても良いと思いますし、”1つ”だけとか数を限定するのも良いかもですね。
質問を有効に使うための準備と方法
ここからは、”質問を有効に使うための準備と方法”について書いていきます。
まずはググる
誰かに聞く前にまずはグーグル先生に聞いてみましょう。意外とこれをやっていない人が多いです。大抵のことは調べれば出てきます。
僕は聞かれたことに答えるのが仕事なので、特にストレスは感じたりはしませんが、とはいえレッスンの時間は限られているし、自分で調べられることは事前に調べておけば、その時間を使って、別の質問や更に深い質問をすることができます。(時間は有限)
出来るだけ具体的に質問しよう
的確な回答を得るためには、より”具体的に質問すること”が重要です。
あなたの”状況”や”気持ち”、”どうしたいのか?””何が好きか?”
このあたりをしっかり伝えると、より的確に回答してもらえることでしょう。
これは逆にグーグル検索を例に取るとわかりやすいですが、
「ギター」のみで検索しても、「ギターの弾き方を知りたいのか」「おすすめのギターを知りたいのか」「ギターの作り方を知りたいのか」わかりません。
まあ流石に”ギターレッスン”という状況で、「ギター教えて下さい=ギターの弾き方を教えて下さい」だということくらいはわかりますが、相手との関係がそこまで深くない場合などは、特に具体的に質問する必要があるでしょう。
伝え方を工夫しよう
質問も”人と人とのコミュニケーション”なので、”伝え方”を考えることは大切です。
意外と気付かずにやられる場合が多いですが、まずは「今から質問します!」ということを伝えましょう。だいぶ話したあとになって、「あーこの人は質問していたのか」と気づかされることもよくあります。
また、回答をもらったあとには、”理解したことを相手に伝える”ことも大切です。もし間違って理解していた場合もその場で修正できますし、回答している側もちゃんと伝わっているか確認できます。
”良い質問”の手順
今までのこと踏まえて、質問をする時の具体的な手順をまとめてみます。
0.ググったり、本などで調べる(レッスンなどではここは省略でも可)
1.質問することを伝える
例:「質問してもいいですか?」
2.最も質問したい部分を伝える
例:「ギターの弾き方について教えて下さい」
3.あなたの状況や質問したい理由を伝える(今までの経緯、なぜそうしたいのか)
例:「〇〇(アーティスト)が好きで、自分でも弾いてみたくて。。」「今まで”ストローク”の弾き方はやってきたんだけど、他の弾き方もないのか知りたくて。。」
4.回答をもらう
5.理解したことを相手に伝える
例:「〇〇(弾き方)は、こういう弾き方であってますか?これでちゃんとできてますかね?」
最後に
いかがでしょうか?今回は、質問を受ける立場から”良い質問の仕方のコツ”を書いてみました。
”良い質問の仕方”が身につくと、疑問が的確に解決されますし、それによってより深いところまで学んでいくことができると思います。また、コミュニケーションも円滑になると思うので、質問の回答を得られるだけでなく、回答してくれる人とも良い関係を築けるのではないかと思います。
ちなみに、この記事に限らず、記事の内容への”質問”や感想、リクエストなどもtwitterのDMにて受け付けております。
”良い質問”をお待ちしております。
(冗談です。ハードル上げるつもりはないので、あまり気にせずお気軽にどうぞ。)
というわけで今回は以上です。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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